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「帰ります。今日までありがとう」

スウィートルームを後にしようとした瞬間
秀吉に手首を掴まれた。

「本條グループは潰れるよ」
「……何の冗談？」

話が飛躍しすぎて理解に苦しむ。

「僕が潰す」
「潰せるものなら潰してみたら？」

秀吉に何が出来る。

どうせ負け惜しみだろう。

「まだ分からないのか？遥香は本條に
操られているんだぞ」

冗談を通り越して腹立たしい。

「斗真社長のこと知りもしないくせに」
「だったら遥香も本当の僕を知らないでしょ」