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秀吉が……

ＨＫホールディングスの社長……

未だ信じられない私は
自分の携帯電話で確認した。

そこには今見たものと寸分の狂いもない
ＨＫホールディングスのホームページが
写し出されていた。

「嘘……」

ショックのあまり携帯電話を落としてしまうと
秀吉はそれを拾い上げ
ついてもいない埃を払い除ける仕草をした。

「僕は遥香に嘘なんてつかないよ。
本條グループを買収するのも本当。嘘じゃない」
「買収って……何の権限があって本條グループを
買収するの？ふざけないでよ！」

秀吉は平然とした顔で
私に携帯電話を渡した。

「権限なんてないよ。ただ本條斗真を
ぶっ潰したいだけ。遥香の為にね」