End of summer~陽炎~
第2章 生け贄編
蝉の鳴く8月下旬。僕鳴村夏希と鳴村夏音は炎天下の中トボトボと学校の通学路を歩いている。
「夏休みなのに…どうして学校なんか行かなくちゃいけないの~?」
ね、夏希もそう思わない? と同意を求める夏音に僕は相槌を打った。
確かに夏音の気持ちは分からなくもない。僕だってこんな暑い中外に出なくちゃいけない事に不満も持っているし苛立ちだってある。
正直な所サボってやろうかとも思ったくらいだ。
仮にサボったとしてもあのクソうざい先生が家まで来て無理矢理にでも連れていかれるのがオチだろう。
だから結局の所何をしても意味なんて何もない訳。
あー、どうしたんだろう。クソうざい先生が「ざまぁみろ」と言って舌をべーっと出してる姿が今、脳裏を過った気がする。
うん、きっと。いや絶対気のせいだ。今見えたものは早く忘れよう。
「夏休みなのに…どうして学校なんか行かなくちゃいけないの~?」
ね、夏希もそう思わない? と同意を求める夏音に僕は相槌を打った。
確かに夏音の気持ちは分からなくもない。僕だってこんな暑い中外に出なくちゃいけない事に不満も持っているし苛立ちだってある。
正直な所サボってやろうかとも思ったくらいだ。
仮にサボったとしてもあのクソうざい先生が家まで来て無理矢理にでも連れていかれるのがオチだろう。
だから結局の所何をしても意味なんて何もない訳。
あー、どうしたんだろう。クソうざい先生が「ざまぁみろ」と言って舌をべーっと出してる姿が今、脳裏を過った気がする。
うん、きっと。いや絶対気のせいだ。今見えたものは早く忘れよう。