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End of summer~陽炎~

第2章 生け贄編

夏休み中に全生徒を呼んだのだから、そりゃ大層な理由があるのだろうと思っていたのだが……



「今夜、学校で肝試しをしたいと思う」


なんて…あまりにも拍子抜けな言葉を先生が口に出し、真面目に聞いていた生徒はポカンと口を開けたまま固まった。


────────────『は?』


誰もが心の中で呟き、思わず口に出してしまっている者もいた。
ふ、と夏音の様子が気になったので見てみると全くと言っていいほど無関心で興味なさげに窓の外に目をやっている。────────相変わらずだ。


「あ! そうそう。基本は全員参加だ。何か特別な用事がある。あるいはどうしようもなく具合が悪い者以外は参加する。いいな?」


「あの…先生質問してもいいですか?」

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