End of summer~陽炎~
第2章 生け贄編
「あっ! 夏音! 夏希! おはよー!」
にゅ、と背後から明るく元気な声が掛けられ
「柚菜、おはよ~」
「あぁ…おはよう」
僕と夏音がそれぞれに怠そうに返事を返すと柚菜は「テンション低いよー」とブーブー不満を漏らした。
…逆にどうしてそんなに朝からテンションが高いのかを知りたい。
まあ朝と言っても、もう昼近くになるんだけど。
僕と夏音にとっては朝と変わらないんだな。
「入りたくないよ~」
先生が他生徒に「おはようございます」と言う声がちらほらと耳に入りながら夏音は校門の所でグズっていた。
正直僕も今、夏音と同じ状態だ。
「ダーメ。ほら行くよー」
柚菜に半ば引きずられる様にして夏音はズルズルと学校という地獄に引きずり込まれていった。
「ほらほらボーッとしてないで、夏希も早くしないと置いて行くからね!」
ボーッと突っ立っている僕に気がついた柚菜は急かす様に手をヒラヒラと振った。
僕は小さく溜息を吐いてから駆け足で柚菜と夏音の後を追いかけた。
にゅ、と背後から明るく元気な声が掛けられ
「柚菜、おはよ~」
「あぁ…おはよう」
僕と夏音がそれぞれに怠そうに返事を返すと柚菜は「テンション低いよー」とブーブー不満を漏らした。
…逆にどうしてそんなに朝からテンションが高いのかを知りたい。
まあ朝と言っても、もう昼近くになるんだけど。
僕と夏音にとっては朝と変わらないんだな。
「入りたくないよ~」
先生が他生徒に「おはようございます」と言う声がちらほらと耳に入りながら夏音は校門の所でグズっていた。
正直僕も今、夏音と同じ状態だ。
「ダーメ。ほら行くよー」
柚菜に半ば引きずられる様にして夏音はズルズルと学校という地獄に引きずり込まれていった。
「ほらほらボーッとしてないで、夏希も早くしないと置いて行くからね!」
ボーッと突っ立っている僕に気がついた柚菜は急かす様に手をヒラヒラと振った。
僕は小さく溜息を吐いてから駆け足で柚菜と夏音の後を追いかけた。