この関係、ありですか?
第1章 キミとの初めて。
「な、何が可笑しいんですか!」
「いや、これ位でお嫁に行けないなんて有り得ないから」
そう笑いながら言うと、「良かった」と安心した様に言う彼女。
そんな彼女を、そっと抱き締めた。
「えっ、先輩!?」
「…どう責任取るの?ってさっき言ってたけど、どうすれば良いの?」
「…えっ!?」
焦った様に聞いてくる彼女。
「あっ、いや、そのっ…!」
「俺が責任取る、って言ったら…。 何すれば良いの?」
顔が赤くなっている彼女の顔を覗き込む様に見ると、顔を逸らされてしまった。
「言ってくれたら、俺何でもするよ?」
「…、して…い…」
「え?」
もごもご言うから、何を言っているのかさっぱり分からなかった。
「ゴメン、聞こえなかった。 もう1回…、言ってくれる?」
「あ、あの!」
「うん?」
今度は俺の方を見て、ハッキリと言った。
「きっ…、キス…。 キスして下さい…」
「…へっ!?」
突然の告白に、思わず間抜けな声を出してしまった。
「何でもしてくれるんですよね? …あっ、嫌じゃ無かったらの話…っ!」
波ちゃんからそんな事を言われるなんて思わなかったし、こんなチャンスはもう無いと思い、唇を重ねた。