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教団 アノニマス

第1章 罪と罰

無事病院を退院した美樹は、元気に佐村のサポートをしている。

美樹がデスク上の書類整理をしていると、佐村のスマホに着信音が鳴り響いた。

通話ボタンをタップすると、相手は中川信夫だった。

「佐村かワシだ、今、上野駅で盛愛留を見たんだ!間違いない。

直ぐ来てくれ、写真も撮ってある!」

「分かりました、直ぐ行きます!」

佐村がコートを羽織りながら。

「美樹、ちょっと出かけて来る!」

そう言うと、慌てて事務所を飛び出して行った。

美樹は、その光景を観ながらニッコリと笑った。

部屋の窓から外を眺めると、何処までも気持ちの良い五月晴れの青い空が広がっていた。
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