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図書委員のエッチな当番日誌

第2章 初めての告白とキス

天ヶ瀬さんの指が、図書カードを指差す。

男のヒトだから当然だけど、私より大きい手。

背も、私より断然高い。

少し屈むようにしているから…余計、体が近くて、緊張する。

「栞ちゃん?顔、赤くない?」

「だ、大丈夫です!!」

やだ。顔に出てた!?

そんなこと言われると、余計焦る!!

「んー、そうかなぁ?」

天ヶ瀬さんが、私のおでこに手を当てた。

「ひゃあっ!!」

「あ、ごめん。冷たかった?」

温かいとか冷たいとかの前に!

男のヒトに触られて、驚いて声をあげてしまったんだけど!!

「やっぱり手だとよく分かんないか」

「あ、天ヶ瀬さん?」

体をくるんと半回転させられると、正面から顔を覗き込まれた。

「やっぱり赤い」

「こ…これは…」

発熱じゃない!!

言いたいのに。

天ヶ瀬さんが屈んで顔を近付けた。

思わず身を竦めて、ぎゅっと目を閉じると

こつん。

おでこに何かが触れた。そして

「あ、そんなに熱くないか」

天ヶ瀬さんの声が、ものすごく近くで聞こえた。

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