テキストサイズ

図書委員のエッチな当番日誌

第9章 初めての…

天ヶ瀬さんと付き合っていて、お互い「好き」って言い合ってる仲だけど…。

拒んだら、嫌われそうで。

怖くて、そんな事出来ない。

それに…

「拒まないって事は…多少は望んでるんじゃないかな?」

「そんな…」

「じゃあ、どうして」

天ヶ瀬さんは意地悪な笑みを浮かべると、耳元で囁いた。

「下着、つけてこなかったの?」

あたしの顔を覗き込んできたから、ますます顔が赤くなってしまった。

「もしかして、朝から?」

「ち、違います!!」

「じゃあ、図書室に来る前に脱いだの?」

「……」

答えられないあたしに、天ヶ瀬さんは頬杖をついてみせた。

「ねぇ、どうして?」

…天ヶ瀬さんは意地悪だ。

いつもこうして、あたしが困るのを楽しんでる。

そして、あたしから言い出すのを待っている。

分かってる。

分かってるけど…

「天ヶ瀬さんに…して欲しいから…」

囁くほどに小さな声で告げると、天ヶ瀬さんがにっこり微笑んだ。

この甘い誘惑に抗う術を、あたしは知らないの…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ