![](/image/skin/separater6.gif)
カラ松girlの小話部屋
第12章 店員カラ松さんと大学生一松の話 ①
「315円のお返しです」
お釣りを貰うため左手をだすと、その人は優しく俺の手を包み込み、お釣りがこぼれないようそっと渡してくれた。
軽く触れるくらいだと思っていたから、驚いて顔をあげたら、思い切り目があってしまった。
その人は全く動じず、今日一番の笑顔で、
「ありがとうございました。またお待ちしています!」
と言った。
いつの間にかこの人のレジに並んでいたのも、妙に緊張したのも、この瞬間にようやく理解した。
(…一目惚れって、あるんだ…)
これは
あるスーパーの店員と
ある大学生の
恋物語。
②へ続く。
![](/image/skin/separater6.gif)