好きになったらダメだよ
第7章 一緒に作ったらいいじゃん?
「真鈴は言ったんだ。私なら先生を幸せにするって。絶対退屈させない、体だってあげたっていいって。」
「ゴホゴホッ‼︎」
思わずむせた。
体あげたってって‼︎ちょいちょーい‼︎
「その時、あぁこいつは俺が守らなきゃダメだって思った。くだらない男だったら、こいつの真っ直ぐなところを、いいように食べてボロボロにするって。」
「……。」
「澤田は?」
「えっ?」
「お前は否定するかもしれないけど、川田は澤田のことが好きだと思うよ。」
伊都が私を?
「そんなことあるわけない‼︎」
頑なに首を振って、唐揚げに箸を伸ばした。
たくさん話はした。
体も重ねた。
でもどうしても好きになったりすると思えない。