好きになったらダメだよ
第7章 一緒に作ったらいいじゃん?
時間が22時を過ぎたところで、私と橘は解散して、家路に着いた。
脳裏に響く言葉。
川田は澤田のことが好きだと思うよ
伊都が私を?
本当に?
彼の笑顔を見るたびに、自分のものになったらいいのにって、思わなかったわけじゃない。
彼の腕の中でずっといれたらって。
嬉しかったの。
最低同士だから、一緒にいたらいいよって言ってくれたこと。
私を守ろうとしてくれたんだって思う。
……伊都に会いたいよ……
試験の2週間がこんなに長いなんて思わなかった。