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好きになったらダメだよ

第2章 そのためのセフレでしょ?

今日はね、保が来てもいいように部屋だって片付けたし、黒地に淡いピンク色で花柄の刺繍をほどこしたキレイめの下着だって付けてきた。


胸の谷間をクッキリと浮かび上がらせてくれるものだ。

学校を出てから、デパートのトイレでいつもより短めのスカートも履いたの。


少しでも私のことを見て欲しいの。



「愛莉、聞いてる?」

「うえっ!?」


保の言葉で我に返ると、テーブルにはタラバガニのクリームパスタやマルゲリータが並んでいた。


間接照明とテーブルにおかれたキャンドルだけの薄暗い店内には、私たちと同じような仕事帰りのカップルが店内の8割を占めている。


「食べよう。」

「うん。」

白ワインの入ったグラスを傾けて口を付けた。

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