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完璧少女の苦悩

第2章 生徒会と、それから、私



生徒会からのお知らせってなんだろう? そう思って愛莉を見る。私と同様に愛利も何が起こったのかわからないらしく、なんだろうと2人揃って首をかしげた。


『生徒会長の長瀬紘斗です』


名前が上がった瞬間、というかその声が聞こえた瞬間から、主に女子がきゃー! と声を上げた。

男子は比較的静かだが興奮した様子でほっぺを真っ赤にしてる。


「なになに……怖いんだけど」

「……うん」


愛利と静かに会話する。

周りを見てみるが、この状況をうまく把握できていないのはどうやら私たちだけみたいだった。

だけど。


『今年度の生徒会役員を一年生から指命したいと思います』


会長がそう言ったら、さっきまでの興奮は嘘かのようにシーンと静まり返った。

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