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ぜんぶ二人ではじめて

第2章 そんなはずないのに

「疲れたぁ……」

私が一言漏らす。

「ほんと。このあとドッヂボールでしょ……」

彩月ちゃんが言う。

「やだなぁ……」

「てか、動けない気がする。」

「だねぇ……」

私たちは外にある石階段に座って、話ながら、野球を見てた。

「ねぇ?晃くんてカッコイイと思わない?」

彩月ちゃんが少し照れたように言う。

「…あ、うん。」

「七海ちゃんもそう思うんだ!あのルックスじゃ、やっぱ、人気ありそうだよね?」

この聞き方は別に晃くんのことが好きとかではなさそう。

「そうだねー。」

「七海ちゃんて、好きな人いるの?」

ギクッ!

肩がピクッと反応してしまった。

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