ぜんぶ二人ではじめて
第11章 心のキズ
ナナちゃんが迷わず俺の胸に飛び込んできた。
ギューーーッ
思わず抱き締めた。
ナナちゃんは小さいから俺の胸にすっぽり収まる。
可愛い、ナナちゃん。
大好きだよ!
体を少し離し、ナナちゃんと目が合った。
「ヤスくん……」
可愛い、唇……。
そーっと顔を近づけた。
ナナちゃんが目を閉じた。
キスして良いってこと?!
俺はさらに顔を近づけた。
あと少しでナナちゃんの唇を……
そう思った時、
ピロロロロ……
ピロロロロ……
家中に鳴り響く音。
「何?」
ビックリした!!
「電話……」
「“ママからです”」
ご丁寧に喋って知らせてくれた。
「出なよ。」
そう言って、俺は仕方なく体を離した。
「ごめんね。」
「……」
「もしもし?母さん。どうしたの?……ん。……わかった。気を付けてね。バイバイ」
短い会話。
「どうしたの?」
「あと30分で帰るって。」
現実が突きつけられる。
「そっか。んじゃ、俺も帰るかな。」
鼓動を抑えるのに必死だ。
「ヤスくん。ごめんね。怒ってる?」
「いや。……すげー、残念なだけ。」
素直な気持ちを伝える。
「あ。うん。」
ナナちゃんが真っ赤になってうつむいた。
「次は、ちゃんとキスさせてね。」
そう言ったらますます真っ赤になった。
クスッ
可愛すぎて、思わずにやける。
「とりあえず着替えて良い?」
「あ!うん。」
ナナちゃんが慌てて下に降りた。
支度が出来た俺が降りて行くと、
「おにぎりでごめんね。」
そう言って、朝ごはんを手渡してくれた。
「ありがとう……」
「ヤスくん……」
「ん?」
「ううん。なんでもない。」
「そ?んじゃーね。」
「気を付けてね。」
「うん。」
「ありがとう!」
「いいえ。」
そして、俺は仕方なく家に帰った。
途中でナナちゃんが作ってくれたおにぎりを食べて……
やっぱ!キスしとけば良かった!
すげー後悔……。
ハァァァ……
ギューーーッ
思わず抱き締めた。
ナナちゃんは小さいから俺の胸にすっぽり収まる。
可愛い、ナナちゃん。
大好きだよ!
体を少し離し、ナナちゃんと目が合った。
「ヤスくん……」
可愛い、唇……。
そーっと顔を近づけた。
ナナちゃんが目を閉じた。
キスして良いってこと?!
俺はさらに顔を近づけた。
あと少しでナナちゃんの唇を……
そう思った時、
ピロロロロ……
ピロロロロ……
家中に鳴り響く音。
「何?」
ビックリした!!
「電話……」
「“ママからです”」
ご丁寧に喋って知らせてくれた。
「出なよ。」
そう言って、俺は仕方なく体を離した。
「ごめんね。」
「……」
「もしもし?母さん。どうしたの?……ん。……わかった。気を付けてね。バイバイ」
短い会話。
「どうしたの?」
「あと30分で帰るって。」
現実が突きつけられる。
「そっか。んじゃ、俺も帰るかな。」
鼓動を抑えるのに必死だ。
「ヤスくん。ごめんね。怒ってる?」
「いや。……すげー、残念なだけ。」
素直な気持ちを伝える。
「あ。うん。」
ナナちゃんが真っ赤になってうつむいた。
「次は、ちゃんとキスさせてね。」
そう言ったらますます真っ赤になった。
クスッ
可愛すぎて、思わずにやける。
「とりあえず着替えて良い?」
「あ!うん。」
ナナちゃんが慌てて下に降りた。
支度が出来た俺が降りて行くと、
「おにぎりでごめんね。」
そう言って、朝ごはんを手渡してくれた。
「ありがとう……」
「ヤスくん……」
「ん?」
「ううん。なんでもない。」
「そ?んじゃーね。」
「気を付けてね。」
「うん。」
「ありがとう!」
「いいえ。」
そして、俺は仕方なく家に帰った。
途中でナナちゃんが作ってくれたおにぎりを食べて……
やっぱ!キスしとけば良かった!
すげー後悔……。
ハァァァ……