無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

最近、本当、時間さえあれば、すぐにヤスくんのことばかり、目で追ってしまう。

ここのところ、目が合わない日はない。

「じゃあ、七海、おじいちゃんとおばあちゃんの言うこと、よく聞いてね！」

なんて、子ども扱いされ、

「はーい。いってらっしゃい。気をつけてね。」

そう言って、二人を見送った。

「ばぁちゃん、何か手伝おうか？」

来て早々、おばあちゃんに聞いた。

「んー？もう少し経ったら、じーさん呼んできてくれる？」

「畑？」

「いやいや。根岸さんとこにお邪魔してるんだよ。」

「え？根岸さん？どこの？」

ここら辺は根岸が多い。

「ほら！七海と同い年の男の子がいる、貢さんとこだよ。」

「ばぁちゃん、二人いるんだよ。昌樹くんと泰宏くん。どっちか分かる？」

「ヤスくんだ！」

「んじゃ、行ってくるよ。」

「気をつけてね？」

「はーい。」

思いがけないことが起きた。

私は初め駆け足で向かったんだけど、余計ドキドキしてきたから、少し落ち着かせようと、歩いていった。