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ぜんぶ二人ではじめて

第17章 懺悔

side 泰宏

ナナちゃんの水着姿が可愛くて、すごく似合ってて、

胸の谷間にドキドキした。

ドキドキが止まらなくて。

ナナちゃんが浮き輪に入って浮いてる。

その浮き輪を掴んで進む。

ナナちゃんの脚!

ナナちゃんの腕!

目の前にナナちゃんの体が……

近い!!!

ちょくちょく目が合う。

そのたびに恥ずかしそうにはにかむ、ナナちゃん。

オレもつられて笑顔になる。

多分、オレの顔も赤いに違いない。

でも、下半身が反応しそうで、これ以上は危険だよ。

「浮き輪もう一個、借りてくる。」

ドキドキドキドキしすぎて、ヤバい……

ナナちゃんも一緒に借りに来てくれたんだけど、混んでたから手前にあった椅子に座って待っててもらった。

で、戻ろうとすると、ナンパされてて、ナナちゃんに顔を近づけてた!

それを見て、カッチーン…

その男が、

「足、触られたいから出してるんだろ?」

と。

「水着なんだから足出てるの当たり前だろ!離れろ!」

そう言って引き離した。

ナナちゃんの隣に座って頭を撫でてた。

「ヤスくん……」

「大丈夫?」

「ん……」

「ごめんね。」

「ん……」

もう!今日は絶対、手、放さない!

落ち着いてくるのが分かる。

ナナちゃん……

「プール行く。」

落ち着いたから、今度は波のプールに入った。

ナナちゃんは背が低いから、オレの手や腕、肩に捕まってた。

高い波が、

ザバーーーン!

二人とも波にのまれた!

でも、オレはナナちゃんの手を放さず、水の中で引き寄せた。

二回目の高い波で、ナナちゃんの脇腹に手を入れて、抱き上げた。

「大丈夫?」

そう、聞いたらナナちゃんは楽しそうに笑ってた。

あと少しで胸、触るところだった!

ヤバい!また、ドキドキが…

唇に目をやる。

キスしたくてたまんない。
本当は、胸も触りたい。

でも、さすがにそんな勇気はなくて、人影のない、作られた岩場に向かって…

半ば強引にキスをした。

「あ…もう…ヤスくんたら…」

そう言って真っ赤な顔になった。

めちゃくちゃ可愛い、その顔をのぞきこむ。

「見ないでよ。」

なんて言う。

「見ないわけないでしょ。一瞬一瞬をちゃんと見たい。」

そして、

「これからもっと可愛いナナちゃんをたくさん見るからね。」

耳許で言った。

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