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ぜんぶ二人ではじめて

第18章 我慢は続くよどこまでも

ナナちゃんも舌を絡めてきた。

「はぁはぁ……」

息があがるほどの熱いキスをした。

目を開けると、外灯がついていた!

密着した体を影が写す。

オレの下半身はもちろん元気だ。

目を開けたナナちゃんが、

めちゃくちゃ顔真っ赤にして、

「やだ……恥ずかしいっ!」

目を反らした。

そして、上半身を捻って、どうにか脱すよう試みているらしい……

バレたみたいだ。

「ゴメン。」

謝る言葉しか思い浮かばなくて思わず謝る。

「いいよ。謝らないで。キス……恥ずかしいけど……ヤスくんのも……恥ずかしいけど……腰がカクンてなって、動けない!」

腰が?

「ナナちゃん、腰砕けた?」

と聞いた。

「そうみたい。」

「(クスッ)可愛い。」

「やだ。恥ずかしいよ。」

「本当は離れたい?」

「ちょっと。」

「オレのが元気だから?」

「うん……」

「でも、離れたら倒れちゃうな?」

「うん。」

「だからもう少し、このままな?」

「あ……おしつけちゃダメだよ?」

「襲いたくなる。」

「うそ?」

「冗談。」

「もう!ヤスくんのバカ!」

「ナナちゃん……いつか受け入れてね?」

「いつかね?」

「いつくるの?」

「分かんないけど……」

いじらしくて、

もう一度、

優しいキスをした。

「オレ、ナナちゃんのこと大切だから。待つよ。」

そう言った。

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