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ぜんぶ二人ではじめて

第19章 ちょっとだけ……

side 七海

ヤスくんに、胸触っても良い?と聞かれて、逃げ出した後、

彩月ちゃんに出来事を洗いざらい話した。

彩月ちゃん、

「いいじゃん!私なんて何も聞かずにいきなり触られたよ!ファーストキスのあと。」

と答えた。

「え?で、どうしたの?」

「んー?蹴り飛ばした!笑」

ケラケラ笑いながら話す。

「彩月ちゃん、強い……!」

「まぁ、別に蹴るほどじゃなかったかな……と、あとで後悔して謝ったけど、もっとキスの余韻に浸りたかったって言ったら、謝ってたよ。だから、もういいかなって。」

彩月ちゃんが少し恥ずかしそうに言った。

「私もいつかはキスの先に進んでも良いと思うよ。でも、いきなり次にって……それを受け入れたらその先も?って思って、怖くなっちゃった。」

私も本音で話す。

「それをヤスくんに伝えれば良いんじゃない?」

「うまく言えるかな。ヤスくん、怒ってないかな。」

「怒ってはいないだろうけど。」

「うん。心配してるかな?」

「多分ね。」

そう言って二人で戻ると、

ヤスくんは昌樹くんと話していた。

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