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ぜんぶ二人ではじめて

第19章 ちょっとだけ……

ヤスくんたちにうまく彩月ちゃんがリードして話してくれ、

謝ってくれた。

そして、

「待つ」

そう言ってくれた。

信じよう……

そう思った。

そしたら妙に安心しちゃって、なんだか甘えたくなってきちゃった。

優しいヤスくんに頼りきり。

スライダーも一緒に滑って、楽しかった。

手をつないで、階段を上った。

何回も上がったから、疲れちゃって、

「疲れたぁ……」

と言ったら、

手をグイッと引き寄せて連れて行ってくれた。

ヤスくん、頼もしい。

本当にかっこいい!

ヤスくんと次に進むって、タイミングが難しいかな。

あんなこと言っちゃったし。

でも、怖いのも、事実。

花火大会に向かう電車の中、私は、ボーッと考えてた。

やっぱりヤスくんといろんな初めてを体験していきたいな。

ヤスくんにたくさん私のことを知ってもらおう。

今まで見せなかった私を少しずつ見せよう。

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