ぜんぶ二人ではじめて
第22章 新しい景色
図書室に戻ると、
「二人とも何してたの?」
と、昌樹くん。
一瞬、バレたのかとどぎまぎしたけど、ヤスくんが、
「晃くんに会ったり、竜一くんに会ったりで……悪かったな。」
と、話してくれた。
「そうだったんだ。飯にする?」
「そうだね。」
私たちはお昼を食べるために食堂へ移動した。
部活の人たちも利用してて、晃くんと竜一くんもいて、なるべく目を合わせないように気を付けた。
ヤスくんがシレッと私から二人が見えない角度に席を取ってくれた。
優しいなぁ、ヤスくん。
お昼を食べて、部活!
野球部の応援に使う曲を練習する。
パート練で、となりにヤスくんが座る。
部長と副部長と顧問の先生が代わる代わる聞きに来る。
ヤスくんがソロパートを奏でたあと、先輩とのセッションに繋がる。
すごくステキ。
私は下手だから、ヤスくんとのセッションなんて夢のまた夢だけど、ソロやセッションは羨ましい。
「市川さん、ここんとこもう少し強く吹いて良いですよ。」
顧問の先生が指導してくれる。
「はい。」
素直に聞き入れるけど、うまくできるかなぁ?
「次は全体練習になるから、15分休憩ね。」
部長に言われて、
「はーい。」
みんなが返事する。
それぞれ休憩し始め、この空間にヤスくんと二人になった。
「ヤスくん、強くってどう吹くの?」
アドバイスを求めた。
「んー?こうかな?俺ならね。」
そう言って、「強く」吹いた。
カッコいい!
私の吹き方では出ない、色!
私も真似してやってみるけど、ちっともうまくいかない。
肺活量の問題かなぁ?なんて思った。
「練習すればするほど、ナナちゃんはうまくなるよ。」
ヤスくんが優しい声で言ってくれた。
全体練習も終わり、帰り支度をしていると、
「市川、保健の田中先生が呼んでましたよ?終わったら寄ってほしいそうです。」
顧問の小川先生が教えてくれた。
「はーい。分かりました。」
なんだろ?
私は不思議に思いながらも、
赤ちゃんのこといろいろ教えてもらえるかも!と、思っていた。
「二人とも何してたの?」
と、昌樹くん。
一瞬、バレたのかとどぎまぎしたけど、ヤスくんが、
「晃くんに会ったり、竜一くんに会ったりで……悪かったな。」
と、話してくれた。
「そうだったんだ。飯にする?」
「そうだね。」
私たちはお昼を食べるために食堂へ移動した。
部活の人たちも利用してて、晃くんと竜一くんもいて、なるべく目を合わせないように気を付けた。
ヤスくんがシレッと私から二人が見えない角度に席を取ってくれた。
優しいなぁ、ヤスくん。
お昼を食べて、部活!
野球部の応援に使う曲を練習する。
パート練で、となりにヤスくんが座る。
部長と副部長と顧問の先生が代わる代わる聞きに来る。
ヤスくんがソロパートを奏でたあと、先輩とのセッションに繋がる。
すごくステキ。
私は下手だから、ヤスくんとのセッションなんて夢のまた夢だけど、ソロやセッションは羨ましい。
「市川さん、ここんとこもう少し強く吹いて良いですよ。」
顧問の先生が指導してくれる。
「はい。」
素直に聞き入れるけど、うまくできるかなぁ?
「次は全体練習になるから、15分休憩ね。」
部長に言われて、
「はーい。」
みんなが返事する。
それぞれ休憩し始め、この空間にヤスくんと二人になった。
「ヤスくん、強くってどう吹くの?」
アドバイスを求めた。
「んー?こうかな?俺ならね。」
そう言って、「強く」吹いた。
カッコいい!
私の吹き方では出ない、色!
私も真似してやってみるけど、ちっともうまくいかない。
肺活量の問題かなぁ?なんて思った。
「練習すればするほど、ナナちゃんはうまくなるよ。」
ヤスくんが優しい声で言ってくれた。
全体練習も終わり、帰り支度をしていると、
「市川、保健の田中先生が呼んでましたよ?終わったら寄ってほしいそうです。」
顧問の小川先生が教えてくれた。
「はーい。分かりました。」
なんだろ?
私は不思議に思いながらも、
赤ちゃんのこといろいろ教えてもらえるかも!と、思っていた。