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ぜんぶ二人ではじめて

第25章 誕生

side 泰宏

ナナちゃんが痛みに耐えきれないのでは?

と、思ってた。

最後までなんて、到底ムリかと。

指一本でもキツキツだったし。

でも、先っちょを入れたとき、

途中でやめるなんて、

できないって思った。

奥に進めれば進めるほど、

絡み付くナナちゃんの中が、

どんどん熱くなっていくのが分かった。

ナナちゃんが痛みに耐える顔を見て、これ以上見てしまうと、何もできなくなる気がして、ナナちゃんに覆い被さって、進めた。

ナナちゃんのこと、

大好き!

なのに、

俺は、ナナちゃんに気を使う余裕なんて全くなくて、

大丈夫?

なんて聞いたけど、

もし、ムリだったら、どうしてたんだろ?

ごめんね、ナナちゃん。

もっと我慢強い男になるよ。

でも!

ものすごいことをしたんだ!

なんて。

ほんとに思う。

そして、幸せな時間だったな。

なんて。

噛み締める。

ナナちゃんと一つになれて、

嬉しいよ。

「ナナちゃん、ありがとう。」

ナナちゃんは、体を窓際に向けて、まだ肩で息をしてる。

ナナちゃんの背中に向かって、ナナちゃんに伝えた。

「ヤスくん、嬉しいよ。優しくしてくれて……ありがとう。」

ナナちゃん……

「俺も。ナナちゃんと一つになれて、すごく嬉しいよ。」

「ヤスくん……」

目が合うと、

毛布を拾って、

体をサッと隠した。

「あ。ごめん……改めて見られると恥ずかしい。」

真っ赤な顔して、そう言った。

そーゆー仕草をされると、俺はいじめたくなるんだよな。

「ナナちゃん……」

ナナちゃんに跨がって、毛布の上から、

ギューッと

抱き締めた。

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