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ぜんぶ二人ではじめて

第26章 溢れる毎日

俺たちは朝ごはんを済ませて、出掛けた。

病院へは電車とバスを乗り継いで行く。

ナナちゃんが、電車でウトウト……

俺の肩にもたれかかった。

バスでもウトウト……

朝のセックス、激しかったからかな?

電車でもバスでも、本当に寝顔が可愛くて、起こしたくなかった。

ただ、他の男たちがナナちゃんを見る目が気になって、俺はやっぱり独り占めしたいってつよく思った。

目の前に立ってた男が、ナナちゃんの胸を覗くような形で見ていた。

ものすごい形相で睨んで退治した!

やっぱ、すげー、心配……。

「ナナちゃん、降りるよ?起きて?」

耳元で囁くと、

「あっ……う、うん。」

顔を真っ赤にして、起きた。

「大丈夫?」

ナナちゃんに尋ねると、

「うん。起こしてくれて、ありがとう。」

はにかみながら言う。

「朝から激しくしてゴメンな?」

俺は少しイジワルを言った。

「もぉ……恥ずかしいから言っちゃダメ!」

人差し指を鼻の前で立てて見つめながら伝えたナナちゃん。

やっぱ、可愛いよ、ナナちゃん!

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