ぜんぶ二人ではじめて
第29章 愛をあげよう
side 七海
お風呂から出て、すぐに、じーちゃんから電話が来た。
そろそろ病院を出るって内容だった。
あと小一時間はかかるみたい。
「ヤスくん。髪乾かしてくる。」
「うん。あ。俺が乾かしてあげるよ。」
なんて言われて、優しく髪に触れて、ドライヤーで乾かしてくれた。
なんだかとても新鮮で、幸せ。
ヤスくんの指が優しい。
鏡越しに目が合った。なんだか照れる。
「ナナちゃん……」
「乾いた?」
「うん。」
「ありがとう。」
「ナナちゃん、いつも……ごめんね。」
ヤスくんがかしこまって謝った。
「?何が?」
「いやー……なんつーか。結構、強引にしちゃうなぁって。」
「何を?」
「セックスを。」
「え。あ。あぁ……」
「ナナちゃん、嫌じゃない?」
「嫌じゃないよ。私ね?」
「ん?」
ヤスくんが隣に座った。
「私、この一週間、本当は……その……ヤスくんと同じ気持ちだったんだよ。」
「ナナちゃん。」
「ヤスくんとたくさんするの、全然嫌じゃないよ。でもね?お話したり、お出かけしたり、そういうことももっとたくさんしたい。」
「そうだね。たくさんデートしようね。」
「うん!」
「ナナちゃん、大好きだよ。」
そう言ってヤスくんがふんわり抱き寄せた。
ヤスくんに包まれるととても落ち着く。
ドキドキするけど、安らぐ。
「私も。ヤスくん、大好き!」
ヤスくんがフレンチ・キスをくれた。
「ナナちゃん……ほんと、キレイになったな。」
唇を離して呟くヤスくん。
「そう?」
「うん。もっとよく見せて……」
そう言ってヤスくんが右手で左頬を包み込みながら軽く持ち上げて見つめる。
心臓が急に駆け足になる。
お風呂から出て、すぐに、じーちゃんから電話が来た。
そろそろ病院を出るって内容だった。
あと小一時間はかかるみたい。
「ヤスくん。髪乾かしてくる。」
「うん。あ。俺が乾かしてあげるよ。」
なんて言われて、優しく髪に触れて、ドライヤーで乾かしてくれた。
なんだかとても新鮮で、幸せ。
ヤスくんの指が優しい。
鏡越しに目が合った。なんだか照れる。
「ナナちゃん……」
「乾いた?」
「うん。」
「ありがとう。」
「ナナちゃん、いつも……ごめんね。」
ヤスくんがかしこまって謝った。
「?何が?」
「いやー……なんつーか。結構、強引にしちゃうなぁって。」
「何を?」
「セックスを。」
「え。あ。あぁ……」
「ナナちゃん、嫌じゃない?」
「嫌じゃないよ。私ね?」
「ん?」
ヤスくんが隣に座った。
「私、この一週間、本当は……その……ヤスくんと同じ気持ちだったんだよ。」
「ナナちゃん。」
「ヤスくんとたくさんするの、全然嫌じゃないよ。でもね?お話したり、お出かけしたり、そういうことももっとたくさんしたい。」
「そうだね。たくさんデートしようね。」
「うん!」
「ナナちゃん、大好きだよ。」
そう言ってヤスくんがふんわり抱き寄せた。
ヤスくんに包まれるととても落ち着く。
ドキドキするけど、安らぐ。
「私も。ヤスくん、大好き!」
ヤスくんがフレンチ・キスをくれた。
「ナナちゃん……ほんと、キレイになったな。」
唇を離して呟くヤスくん。
「そう?」
「うん。もっとよく見せて……」
そう言ってヤスくんが右手で左頬を包み込みながら軽く持ち上げて見つめる。
心臓が急に駆け足になる。