ぜんぶ二人ではじめて
第29章 愛をあげよう
「ヤスくん……」
包んでた右手の親指が……
瞼に、
頬に、
鼻に、
唇に……
優しく触れる。
そっと顔を近づけて、もう一度、
ちゅっ……
リップ音を鳴らして、キスをした。
今日はたくさん、ヤスくんと肌を重ね合えた。
嬉しかったよ、ヤスくん……
唇を離して、今度は頭を撫でてくれた。
大きな手で……
優しく撫でてくれた。
この手はなぜかとても落ち着く。
「好き……ヤスくん。大好き。」
ヤスくんへの気持ちが溢れる。
ヤスくんを見つめて伝えると、
「俺もだよ。人をこんなに好きになる日が来るなんて、思わなかったよ。」
そう返ってきた。
「私も!」
「ナナちゃんは、俺を好きになる前、誰か好きだった人、いた?」
ヤスくんが少し不安そうな、あまり見たことのない表情で聞いた。
「あー……うん。」
何だかキュンてして、ヤスくんを胸に抱き寄せた。
「晃くん?」
甘えるみたいに、私の胸で聞く。
「うん。」
「告白したの?」
胸に埋めてた顔を上げながら聞く。
甘えん坊みたいで可愛い!
「してないよ。ずっと晃くんのことが好きだって思ってたのに、ヤスくんが現れて、何だかドキドキして、晃くんへの思いは何だったのか、悩んだんだよ。」
赤裸々に話す。
「そっか。答えは出たの?」
「うん。好きだったけど、それは憧れに近い思いで、晃くんのことよりももっと、ヤスくんのことが好きって……」
ヤスくんが切なそうに見つめるから、また、ドキドキする。
「ナナちゃん……。俺……」
包んでた右手の親指が……
瞼に、
頬に、
鼻に、
唇に……
優しく触れる。
そっと顔を近づけて、もう一度、
ちゅっ……
リップ音を鳴らして、キスをした。
今日はたくさん、ヤスくんと肌を重ね合えた。
嬉しかったよ、ヤスくん……
唇を離して、今度は頭を撫でてくれた。
大きな手で……
優しく撫でてくれた。
この手はなぜかとても落ち着く。
「好き……ヤスくん。大好き。」
ヤスくんへの気持ちが溢れる。
ヤスくんを見つめて伝えると、
「俺もだよ。人をこんなに好きになる日が来るなんて、思わなかったよ。」
そう返ってきた。
「私も!」
「ナナちゃんは、俺を好きになる前、誰か好きだった人、いた?」
ヤスくんが少し不安そうな、あまり見たことのない表情で聞いた。
「あー……うん。」
何だかキュンてして、ヤスくんを胸に抱き寄せた。
「晃くん?」
甘えるみたいに、私の胸で聞く。
「うん。」
「告白したの?」
胸に埋めてた顔を上げながら聞く。
甘えん坊みたいで可愛い!
「してないよ。ずっと晃くんのことが好きだって思ってたのに、ヤスくんが現れて、何だかドキドキして、晃くんへの思いは何だったのか、悩んだんだよ。」
赤裸々に話す。
「そっか。答えは出たの?」
「うん。好きだったけど、それは憧れに近い思いで、晃くんのことよりももっと、ヤスくんのことが好きって……」
ヤスくんが切なそうに見つめるから、また、ドキドキする。
「ナナちゃん……。俺……」