ぜんぶ二人ではじめて
第36章 解決
side 七海
朝起きると涙の跡が…。
夢でも見てたのかな?
全然思い出せないや。でも、何となくモヤモヤする。
登校すると、彩月ちゃんの事件は、学校で話題となった。
警察も介入していて、私たちも話を聞かれた。
竜一くんが、証拠品をビニール袋に入れて、職員室に預けておいたので、指紋なども取れたらしい。
多分、すぐに、解決すると思う…と、警察の人が言ってた。
早く犯人を見つけてほしい…。
もうすぐ春休みになる。
春休みは部活ばかり。
部活が終わって、これから帰る。
「ナナちゃん、彩月んとこ行く?」
「うん!」
ヤスくんが自転車に乗せてくれる。
「昌樹くんは?」
「何か買う物があるとかで先に行った。」
「そう。……昌樹くん、元気になってきたね。」
「そうだな。」
「良かったね。」
「あぁ。あいつが静かだとこっちの調子も狂うからなー。」
「ヤスくん、昌樹くんのこと大好きだもんね!」
「ナナちゃんにそう言われると、複雑だ。」
「フフフ。ねぇ、ヤスくん?」
「んー?」
「彩月ちゃんが良くなるまで、二人ともいろんな我慢をしなきゃならないじゃない?」
「そーだね。」
「私たちも、彩月ちゃんが良くなるまで、禁欲しない?」
「マジで言ってんの?」
「うん。」
「そうか……。キスは良い?」
「うん。」
「分かった……。春休み中に俺、誕生日なんだけどなー。」
「昌樹くんに許可もらって?」
なんて言って笑った。
だってさ、二人とも禁欲を余儀なくされたわけだし。
私たちに出来ることって何か?
そう考えたら禁欲くらいしか思い付かないんだもん。
朝起きると涙の跡が…。
夢でも見てたのかな?
全然思い出せないや。でも、何となくモヤモヤする。
登校すると、彩月ちゃんの事件は、学校で話題となった。
警察も介入していて、私たちも話を聞かれた。
竜一くんが、証拠品をビニール袋に入れて、職員室に預けておいたので、指紋なども取れたらしい。
多分、すぐに、解決すると思う…と、警察の人が言ってた。
早く犯人を見つけてほしい…。
もうすぐ春休みになる。
春休みは部活ばかり。
部活が終わって、これから帰る。
「ナナちゃん、彩月んとこ行く?」
「うん!」
ヤスくんが自転車に乗せてくれる。
「昌樹くんは?」
「何か買う物があるとかで先に行った。」
「そう。……昌樹くん、元気になってきたね。」
「そうだな。」
「良かったね。」
「あぁ。あいつが静かだとこっちの調子も狂うからなー。」
「ヤスくん、昌樹くんのこと大好きだもんね!」
「ナナちゃんにそう言われると、複雑だ。」
「フフフ。ねぇ、ヤスくん?」
「んー?」
「彩月ちゃんが良くなるまで、二人ともいろんな我慢をしなきゃならないじゃない?」
「そーだね。」
「私たちも、彩月ちゃんが良くなるまで、禁欲しない?」
「マジで言ってんの?」
「うん。」
「そうか……。キスは良い?」
「うん。」
「分かった……。春休み中に俺、誕生日なんだけどなー。」
「昌樹くんに許可もらって?」
なんて言って笑った。
だってさ、二人とも禁欲を余儀なくされたわけだし。
私たちに出来ることって何か?
そう考えたら禁欲くらいしか思い付かないんだもん。