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ぜんぶ二人ではじめて

第39章 解禁日

side 泰宏

明日は待ちに待った俺の誕生日!!!

プレゼントはナナちゃんが良い!!!

てかもう、ナナちゃんだけ欲しい。

今日、明日父さん、母さんは、円香と彩月の家族と旅行に行った。彩月があんな目に遭って、美月が元気がなくて心配だから、元気付けたいと計画したらしい。

ひぃばぁちゃんとじいちゃん、ばあちゃんも、今日、明日と、バスツアーに出掛けてる。

つまり、俺、一人ってことだ。

俺はナナちゃんと話し、両親にも話し、ナナちゃんの両親にも話し、俺の家にナナちゃんが泊まることになった。

俺の両親からは、

「誕生日なのにいられなくてごめんね。七海ちゃんにお祝いしてもらって、楽しい誕生日にしなね!」

と。

ナナちゃんの両親は、

「良い記念日になると良いね。」

と。

そんなわけで、俺たちは二人の夜を楽しもう……と、考えていた。

彩月がケガさせられて、早4週間。

禁欲生活も4週間経った。

ずっとキスだけ……という状態で、待て!ってされてる気分だった。

ナナちゃんと一緒に部活から帰る。

ナナちゃん家寄って荷物を取り、彩月んとこには今日は行かず、俺ん家に……

チャリ2ケツ、久しぶり。

ナナちゃんがキュッとしがみつく。

おっぱいが当たるのを意識する。

やっぱナナちゃんのおっぱい、大きいなぁ。やわらけぇ!

ドキドキ……

「ナナちゃん、もう着くよ?」

「うん。」

ギュッと強く抱き締めるナナちゃん。

緊張するなー……

ナナちゃんも緊張してるのが伝わってきた。

ただ俺はあれから本当に、美月のことが気になって仕方がなかった。

ナナちゃんには申し訳ないけど、このドキドキもホントだけど。

チャリのシチュエーションがフィードバックさせる。

別に美月のことが好きとか、決してそんなんではないと思ってはいるけど…

美月のミニスカで昨夜は勃起し、一人で美月をおかずにヤッた…

何でこんなに気になるんだ?

暇さえあれば部屋の窓から美月の家を眺めてる。

ヤス兄…

ヤス兄…

その呼び方、その声、その笑顔が…

いやいやいや!今は!今日はナナちゃんといられるんだから!美月のことを考えるのはやめよう!

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