ぜんぶ二人ではじめて
第41章 誓って…
歩き始めてすぐ、さっきの景色がキレイな場所に着く。
雨上がりは空気が澄んでるからもっともっとキレイ。
「あ。市川、虹!」
「え?あ!ほんとだぁ!キレイ!」
すごい!大きな虹が私たちの真上にあった。
「どこまで続いてるんだろうね?」
私がそう言うと、
「どこまでだろうな。虹の橋ってすごいよな。」
そう返ってきた。
「うん!渡れるなら渡ってみたい!」
「その笑顔は反則。」
呟くように言ったけど、聞こえた。
「え?」
「いや…虹、キレイだなって。」
一歩、進んだ竜一くんを追う。
俺の気持ち知ってるだろ?自分を押し込めるのが大変なんだよ。
そんな言葉の裏に垣間見る竜一くんの照れ顔がなんだかくすぐったい。
想われるのって、悪くないなぁ。
でも、応えてあげられないから、切ない。
少しでも竜一くんが癒されたらいいのに。
私も竜一くんに対してドキドキすること、あるよ。なんて、言えないけど。
テクテク夕焼けの中を歩く。
しっかり舗装されてない道はガタガタしてて、油断してると、
ガクッ!
「あっ!」
躓いた。
「おっと!大丈夫?」
隣を歩く竜一くんが受け止めてくれる。竜一くんのしっかりとした腕に寄りかかる。
ドキンッ!
ドキドキ…
今絶対顔赤い。
「ご、ごめんね!ありがとう。」
ドキドキドキドキ…
「うん。」
竜一くんの体温を感じる。
パッと離れたけど、意識してしまった。
竜一くんと目が合う。
「市川…ヤバいわ。すっげぇ可愛い。」
ドッキン!ドッキン…
「そういうこと…言わないでよ。どうしたら良いか分からなくなるよ。」
ドキドキが煩くて小さな声になる。
「…ごめんな。」
そんな想いは嬉しくて、隣り合わせてた距離を少しだけ縮めて歩く。
「ありがと。」
そう言った。
「あ。桜の木…可哀想。」
桜の木の小枝が折れかかってた。
「うーん!」
背伸びしてみるけど、届かない。
「俺がとるよ。」
そう言って、ヒョイっと枝をとってくれた。
「ありがとう。」
カッコいいなぁ、竜一くん。
「それ、どうすんの?」
「お庭に挿し木しようかな?」
「さしき?」
「うん。桜は挿し木しないと増えないんだよ。」
「そうなんだ。手伝わせてよ。」
「うん!」
もうすぐじいちゃんちに着く。
雨上がりは空気が澄んでるからもっともっとキレイ。
「あ。市川、虹!」
「え?あ!ほんとだぁ!キレイ!」
すごい!大きな虹が私たちの真上にあった。
「どこまで続いてるんだろうね?」
私がそう言うと、
「どこまでだろうな。虹の橋ってすごいよな。」
そう返ってきた。
「うん!渡れるなら渡ってみたい!」
「その笑顔は反則。」
呟くように言ったけど、聞こえた。
「え?」
「いや…虹、キレイだなって。」
一歩、進んだ竜一くんを追う。
俺の気持ち知ってるだろ?自分を押し込めるのが大変なんだよ。
そんな言葉の裏に垣間見る竜一くんの照れ顔がなんだかくすぐったい。
想われるのって、悪くないなぁ。
でも、応えてあげられないから、切ない。
少しでも竜一くんが癒されたらいいのに。
私も竜一くんに対してドキドキすること、あるよ。なんて、言えないけど。
テクテク夕焼けの中を歩く。
しっかり舗装されてない道はガタガタしてて、油断してると、
ガクッ!
「あっ!」
躓いた。
「おっと!大丈夫?」
隣を歩く竜一くんが受け止めてくれる。竜一くんのしっかりとした腕に寄りかかる。
ドキンッ!
ドキドキ…
今絶対顔赤い。
「ご、ごめんね!ありがとう。」
ドキドキドキドキ…
「うん。」
竜一くんの体温を感じる。
パッと離れたけど、意識してしまった。
竜一くんと目が合う。
「市川…ヤバいわ。すっげぇ可愛い。」
ドッキン!ドッキン…
「そういうこと…言わないでよ。どうしたら良いか分からなくなるよ。」
ドキドキが煩くて小さな声になる。
「…ごめんな。」
そんな想いは嬉しくて、隣り合わせてた距離を少しだけ縮めて歩く。
「ありがと。」
そう言った。
「あ。桜の木…可哀想。」
桜の木の小枝が折れかかってた。
「うーん!」
背伸びしてみるけど、届かない。
「俺がとるよ。」
そう言って、ヒョイっと枝をとってくれた。
「ありがとう。」
カッコいいなぁ、竜一くん。
「それ、どうすんの?」
「お庭に挿し木しようかな?」
「さしき?」
「うん。桜は挿し木しないと増えないんだよ。」
「そうなんだ。手伝わせてよ。」
「うん!」
もうすぐじいちゃんちに着く。