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ぜんぶ二人ではじめて

第42章 笑って…

「全部挿ったよ。」

動くとヤバイ。気持ち良すぎてイきそうになる。

俺は気持ち良いけど、美月は痛いだけかもしれないな。

「美月、大丈夫?」

美月を気遣う。

「うん。ヤス兄と1つになれて、嬉しい。」

なんて可愛い声で、可愛い笑顔で返してきたと思ったら、ポロっと一筋、涙をこぼす。

「…泣くなよ。」

そう言って、親指で涙を拭う。

「私、ヤス兄のことが前からずっと好きだったの。でも、言えなくて…。ヤス兄と結ばれて本当に幸せだよ。」

それを聞いて、俺は心の底から嬉しいと感じた。

「そうか。ありがとう。俺も…美月のことが好きみたいだ。こんな形で気がついて、今繋がって言うことじゃないけど、気がついてしまった。俺は美月のことが好きだ!」

誠意なんて感じられないかもしれない。けど、それが俺の気持ちだ。

「嬉しい!ヤス兄…。大好き…」

そう言う美月の表情がとても柔らかくて、見ていて安心した。

ただ挿れてるだけなのに、根元から絞り取られるような絞めつけで、三擦り半で絶頂に達しそうな勢い…

どうしよう。

「美月を気持ちよくするって言っておいて悪いんだけど、動いたらすぐイッちゃいそうだ。」

もはや苦笑いしかできない。

「良いよ、すぐイッても。私、さっきまで痛かったけど、今、挿ってるだけなのに、とても気持ち良いの。」

「痛くない?」

「うん。」

「じゃあ、動くぞ?」

「うん。」

ズンッ!ズンッ!

あ…やべぇ…気持ち良い…

「あぁぁん!」

「いいっ!美月っ!」

美月の感じて歪んだ顔がすっげぇ可愛い!

心が一つになったような…そんなこそばゆい感じがした。

「美月っ…」

「ヤス兄!あぁん!気持ち良いっ!」

「イキそ…」

「私もッ!」

二人で果てた。

見つめ合う。

キスを重ねる。

後処理をして、美月に服を着させる。

俺の服も美月が着せてくれた。

美月が喉乾いた…と言って、階下に降りた。

俺も遅れてキッチンに向かった。

「やぁぁぁ!」

美月が突然パニックになったようで、悲鳴をあげて、玄関に走っていった。

俺もすぐ跡を追う。

玄関先で、捕まえて、抱きしめた。

「大丈夫…美月。俺がいるよ。怖いことなんてもうないから。」

自宅は落ち着かないのかもしれないと思い、そのまま、俺の家に行った。

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