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ぜんぶ二人ではじめて

第6章 シュガーな守護

「な!?輝くん?」

来たのは、泰宏くんだった。

やだ!

やだやだやだ!!

よりによって泰宏くんに見られちゃうなんて!

私は泣きながら、

「泰宏くん、助けて……」

そう伝えるのがやっとだった。

「輝くん!何やってんだよ!市川さん、嫌がってるじゃん!離れろよ!」

泰宏くんがそう言って、輝くんの肩に手を置いて、引き離してくれて、

やっと離れてくれた。

ホッ……

私は安心したからか、

ヘナヘナ……と、その場にしゃがみこみ、

輝くんが

「ごめん、市川。」

そう言ったのを聞いて、

余計に涙がこぼれた。

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