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ぜんぶ二人ではじめて

第7章 揺れる想い

私も頑張ろう!

ヤスくんと一緒にいたい。

私、輝くんにあんなことされてもヤスくんのことばかり考えてる。

ヤスくんのことをもっと知りたい。

もっと話したい。

そう、思って、

ラジオのアドバイスを思い出した。

……

あ!

私、ヤスくんのこと、好きなんだ。

今はっきり分かった。

そっか。

なんだか気がついたとたん、恥ずかしくなっちゃった。

「市川さん、どうぞ。」

部長さんから呼ばれた。

「はい。」

スーハー……

深呼吸して、個室に入った。

「お願いします。」

「はい。まずは選曲を教えてください。」

「はい。ポップスは、亜麻色の髪の乙女で、クラシックは、アベマリアです。」

「キレイな曲ですね。好きな方からどうぞ。」

「はい。」

私は、ポップスから奏でた。

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