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ぜんぶ二人ではじめて

第7章 揺れる想い

「ヤスくんは何であんなにフルートが上手なの?感情出すのって難しくない?」

そんな質問をしてきた。

しかも上目遣い……

可愛すぎる!

ちょっと谷間見えるし!

さっき、背中に感じた感触……

ヤバい……

下半身が暴走しそう……

とりあえず!

座るか。

座れば下半身は隠せる!

オレはただ、元気になりそうな下半身を隠したかっただけなんだが、

市川さんの目の前の席に座ったら、

市川さんの顔がポッと赤く染まった。

やべぇ……下半身、バレたか?

一瞬、そう思ったけど、

市川さんが、

「ヤスくんみたいにうまく吹けなかったよ。一度も。」

今度はうつむいて窓の方に目をやった。

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