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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第14章 ちーちゃんの夏休み♡partⅥ♡






─だから…


「そのなかにはなんて言っても、あの"葉山雅"がいるわけで。特にアイツはお互いが有名になる前から葵くん一択ご指名の今でも専属フルコース、って言えば稼がないわけがないよね」

「ふぅ…ン、アァッ…あぁ…っ」

「…それに、そもそもそれ以前にオレたちんなかでは、息してるだけで寄ってくるオンナのコのおかげでお金に困らず一生暮らしていけるだろってのが葵くんだったんだから…。

そりゃこんなところに庭付きプール付きビーチ付きの家も建つ建つ♪」


もう何度目かもわからないのに、そう耳元で饒舌に語る聖くんがどんなに楽しそうでも…


「あぁ、つまりなにが言いたいかっていうと、ね♪」

「ひ…ッ、あ……ん…っッ…」


この状態でそれを大人しく聞くなんてことは…


「ただそんな堕落して湾曲した環境とか、その地位や名声に甘んじず、ちゃーんと今でも自ら努力し続けて手にしたスキルと腕で稼ぐ葵くんはスゴいし偉いよねって話……♪」


できるはずもな…く……


「…──と、」

「……!?」


─ニヤッ…


「…だからって、ちーちゃんを勝手に独り占めしてどうこうしてもいいかっていうのは別だ、って……は・な・し♪」

「─っ、あぁッ、やぁぁあアァ!!」


─ビクッ…!!ビクッ…ン!!


またもや導かれ連れていかれる頂への一本道の…

ここからは昇ることしか赦されない扉が開かれる感覚に、脳天から稲妻が全身にはしって霞む視界に白い星が飛んだ。





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