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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第4章 バレンタインの事情♡その③







押さえつけた細い曲線が腕のなかで暴れる。


「ッ…いつまでも寝てんじゃねぇよ」

「んん…ッ、ふ、や…!!」


そこでようやくうっすら開いた瞳が、側にいるのが葵じゃなくてオレだって認識したらしく大きく見開かれる。


「なぎ…ッ───!!」

「…………」


慌ててオレの名を呼ぶ千隼…


でも手遅れだ。

…許してやんねぇ。


気だるさが不機嫌に拍車をかけ、らしくもなく火をつけられた嫉妬心。

ふさいだ唇を唇でこじ開けて甘い口内を犯すように口づける。

力の入らなくなったところで片膝を押し上げて、まだ渇ききってない割れ目の蜜を掬った指をなかへ沈めてやると、そのカラダがビクンと飛び跳ねた。


「渚く…ッ…や、あ…」

「……んだよ」

「ゴメッ…ん、ああ、っ…!! 」


相変わらず感度のいい千隼のなかは、寝起きとは思えないほど敏感にオレの指に反応する。

さっきまでの穏やかさなんてどこにもない。

今の彼女は瞬く間に白い肌を上気させ、顔を快楽と愉悦に歪ませてるオンナの顔だ。

こいつが一番いいところをわざと外して掻き回してやれば、指を濡らす蜜はもちろん、千隼の瞳に涙が溢れ出すのがすぐにわかった。


「ふ、んぁあ、渚…ッ…く…」

「…………」

「さわ、って…」


なんだそれ…

寝起きのせいもあって、素直に強請りやがって…


…んなの、わかってるよ。

物足んねぇんだろ。


わかってるけどな…


「あ!?さわってんだろ…」

「っ……」






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