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今宵もネムリヒメに素敵な夢を...♡

第4章 バレンタインの事情♡その③








葵に抱き潰された後だっつーのに、そんな目で見るんじゃねぇよ。

オレのシラケた意地の悪い返事に千隼は唇をキュッと噛み締めながら、シャツを握りしめて悲願の眼差しを向けてくる。


っ…たく、


「お前…ここがどこで、オレになにされてんのかわかって言ってんか」

「ふ、あ…ッ…ひゃッ、んん!!」


とか言いつつ、望みどおりにイイところを責めてやればこの様だ。


はあ…

なんなんだ、こいつ。

マジで調子狂う。

こんなことになるのは完璧に想定外なんだけど。

本当は、部屋に連れ帰ってまったりと睡眠不足解消に添い寝させてから優しく可愛がってやる予定だったのに…


「なんだよその声…そんなに葵のベッドでオレに犯されてぇの」


無理だろ、そんな顔されたら…

こいつはオレをドS呼ばわりするけど、それはオレのせいじゃねぇっつーの。

与えてやる刺激ひとつひとつに翻弄されて、愉悦に顔を歪めながらオレを求めるたまんねぇ泣き顔。

そんな顔してそんな声を出されたら、もっと酷く泣かせたくならねぇほうがおかしい。


「ああッ…なぎ、さ…く…!!」

「フン、ひでぇな…」

「やっ、やぁっ!!…ッ…ひゃ、あん!!」


あーあーあーあ…

葵のベッドがびしょびしょだ。


高められたカラダから吹き出した蜜をオレの指から滴らせながら、羞恥に頬を染めた千隼の甘い悲鳴が部屋にこだまする。





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