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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第1章 バレンタインラブ~由璃編~

 今日は、女の子の夢の日バレンタイン。私、由璃も例外ではない。

 親友の友子とメンバーのためにチョコを作った。そして本命は、同じバンドの大輔だ。告白は、まだしないけど。チョコの違いでバレたりして。


 ちなみにチョコは、小さい星型のカップに流し込んだものだ。ラッピングは、ピンクのもの。大輔だけちょっと大きめのハートのカップに入れている。袋は、変わらないが、赤色のボールペンでハートのマークを小さくつけている。

 学校にて仲直りをした友子にチョコをあげる。

「はい、これ」


「ありがとう。あたしも由璃に作ったんだ。はい」


 友子からもらったのは、手作りクッキーだ。クッキーを焼けない私は、尊敬する。


「ありがと。聞かなくてもわかるけど今日の予定は?」


「智希とデートだよ」


 友子は、とびっきりの笑顔で答えた。


「そっか」


「由璃は?」


「バンドの練習でスタジオ。みんなにチョコ渡すんだ。好きな人いるし。告白は、しないけど」


「そっか。それって……大輔?」


 あぁー友子には、隠し事できないなぁ。


「まぁ」


 顔が熱くなる。


「頑張ってね」


 最初は、反発していた友子なのに今は、応援してくれている。

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