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Dream Kiss~それぞれのバレンタイン~

第3章 スイートバレンタイン~琉依編~

 今日はバレンタイン。実はあたしも昨日、恋人の彬の為にチョコレートを作ってたりする。

 と言っても大きいハートの型に溶かしたチョコレートを流し込み、冷蔵庫で固めるという簡単なものだが。

 学校が終わり、あたしは彬にメールする。

『学校終わったら早めにスタジオ来て。チョコレート渡したいから』

 送ってすぐに返事が。

『もうスタジオでギター練習、一人でしてる』

 あたしはそのメールを見て急いでスタジオに向かう。







 20分後……

 スタジオに着く。

「彬!」

「お~琉依」

 彬はそう言うとギターを置き、あたしの元へ来た。

 そして軽くキスを交わす。

「あ……彬、これ」

 あたしは彬にチョコレートを差し出……

「……彬と琉依!?」

 誰かの声が聞こえた。

「えっ!?」

……パキンッ……

 ……せなかった。

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