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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第7章 智也との壁~高校三年生~

21時にバイトが終わり
従業員専用の通用口から外に出ると
車の運転席から身を乗り出している男が
「椎名!!!」と叫んでいた。

その車に近付き目を凝らして見てみると
その男は篠田だった。

「未成年喫煙と無免許運転?タチ悪すぎ」
「タバコは否めないけど無免許じゃない」
「じゃ、盗難車?」
「おまえなぁ……俺を犯罪者にしたいのか?
親父の車だし免許だって……見てみろよ」

篠田が私に免許証を突き付ける。

写真の篠田は表情が強張っていた。

実物の方が格好いい。

だからといって褒めるわけではない。

待ち伏せまでされて……
こういう状況は苦手。

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