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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第8章 智也との別れ~高校三年生~

それでもこの状況が私にはいたたまれない。

「篠田だったらカノジョくらいすぐ出来るよ」
「……あぁ」

慰めようとするが気の利いた言葉が
見つからない。

「その女の嫌いなところ思い出して
めっちゃ嫌いになるとか」
「……あぁ」

これも違うか。

「合コンするとか」
「……あぁ」

まだ俯いてる。

「あッ……とりあえず好きな人作るとか」

篠田が顔を上げた。

私の方を向いた。

握っている私の手を引いた。

……唇が重なった。

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