テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第8章 智也との別れ~高校三年生~

それからは篠田と会う機会が急激に増えた。

私のクラスに来る回数も増えた。

クラス中が私たちの雰囲気にざわつく。

気にならない。

篠田は私の傍に居てくれる。

それが嬉しくて心地よかった。

智也と違って篠田は私に安心をくれる。

篠田と一緒に居れば
智也に対して嫉妬に狂う日々から
逃れられる。

智也も私と別れれば楽になる。

随分と自分に都合がいい考えを
導き出したものだ。

智也への想いはその程度だったのか。

今の私が欲しいものは
嫉妬に狂ってしまう相手ではなく
穏やかに過ごせる相手かもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ