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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

「あ、椎名さん。お疲れさま」

寮の玄関のドアを開けると
すぐ右手に寮生兼用の倉庫がある。

「お疲れさま。何やってんの?」

私に「お疲れさま」と声を掛けた
同期の板倉千夏は倉庫から出てくると
タオルとスウェットを抱えていた。

「お風呂に入るとこなの」
「それは見れば分かるけど、部屋に置いて
ないの?」

二人で使用する部屋はそこまで狭くない。

身の回りの物が置けるスペースは充分にある。

この倉庫は日常で使用しない物を
保管するようにとあてがわれている。

「部屋に私物を置くなって言われたから」

板倉は回りの目を気にしながら
私に耳打ちをした。

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