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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

「主任。申し訳ないです。僕が彼女に怪我を
負わせてしまいました。歩けないようなので
僕が女子寮まで送り届けます」

存在感も頭も薄い稲葉主任は
言われるがまま承諾した。

佐々木巧はここで初めて斉藤に声を掛ける。

「瞳。彼女の荷物持ってきてくれないかな」

笑いそうになった。

斉藤は私のバッグを佐々木巧に渡す。

「椎名さん大丈夫?無理しないでね」

斉藤に初めて『さん付け』された。

せいぜい理解あるカノジョを演じろバーカ。

この程度のことはほんの挨拶がわりだ。

もっと追い詰めてやるから覚悟しておけ。

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