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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第11章 職場の嫌味な女とそのカレシ

寮までの道程は徒歩で10分。

この間に何が出来るか。

そう考えていた矢先だった。

「で、何が目的なの?」
「はい?」

佐々木巧の言葉に面喰らった。

「怪我どころか痛くないだろ?」
「……バレちゃいました?」

開き直るしかなかった。

「あの程度で歩けないほどの怪我はしない」
「ですよね。じゃ、降ろしてください」

しかし佐々木巧は私を降ろさないどころか
足を止めない。

「俺も早退するから昼飯付き合えよ」

佐々木巧は男子寮の駐車場に足を向けた。

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