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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第2章 智也と出逢う~高校一年生~

脚がパンパンになってきた。

それなのに智也は速度を緩めない。

智也との距離が次第に広がる。

……あ、もういいのか。

うちの高校の生徒は誰も居ない。

いいや。

私は脚を止めた。

智也がそんな私に気付いた頃には
20メートルほどの距離が空いていた。

智也が私に向かって歩いてくる。

怒っている表情が近付いてくる。

なに怒っちゃってるの?

『もっとゆっくり歩いてよ!』

そう言ってやる。

私は鼻息を荒くしていた。

それなのに……

智也は私の右手をとった。

そして繋いだ。

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