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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

スキップしている楢橋が足を止め
急に俺の方を向いた。

「智也くん。今私に見とれてたでしょ?」
「自惚れんな。嬉しそうには見えるけど」
「嬉しいに決まってるじゃん。
だって智也くんと帰るの3日ぶりなんだもん」

楢橋は再びスキップを始めた。

小動物のような無邪気さが楢橋にはある。

最初はそれが少し疎ましかったが
今は慣れたというか
そんな楢橋を可愛く思える。

楢橋が俺に好意を寄せていていることも
重々承知している。

だが俺は楢橋の想いに応えられない。

理佳を思い出さない日はない。

俺にとって理佳は永遠である。

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