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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

「さっき椎名さんのこと思い出してたでしょ?」
「まぁな。悪いか?」
「ううん。智也は友達だもん」

可愛いらしいカフェのテラス席。

以前は拒んでいた理佳の話も
普通にするようになった。

楢橋は無神経だと思っていたが
器が大きいと解釈するようになった。

俺が楢橋という『友達』に甘えているのだろう。

「智也くん。カミングアウトしてもいい?」

楢橋がテーブルに身を乗り出す。

「すれば。勝手にどうぞ」

告白でもされるのかと思った。

「実はね。この専門学校に入学したのは
智也くんとお近付きになりたかったからなの」

告白と何ら変わらないカミングアウト。

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