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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

「ふぅん。で、カミングアウトまだ?」
「えぇ!これがカミングアウトなんだけど!」

からかい甲斐もある。

「ただの告白だろ。そんなの」
「告白じゃないよ!だってまだ好きって
言ってないもん!」
「まだって?俺に告白するつもりだった?」
「ゃだぁッ!意地悪ッ!」

顔を赤らめ膨れっ面をする楢橋。

いつもならここで帰る。

だがもう少しだけ一緒に居てもいい気がしてきた。

「本屋付き合えよ」
「え?いいの?まだ一緒に居てくれるの?」

俺に甘える楢橋を見たかったせいかもしれない。

誰かに必要とされることを
俺は嬉しく思えてきていた。

それはきっと楢橋のおかげである。

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