テキストサイズ

理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

「へ?だってあの本屋がここら辺では
一番デカ……」
「そんなのいいから!あっちの本屋に!」

目的の本屋の反対方向に楢橋は身体を向け
俺の腕を引っ張る。

「じゃ、楢橋着いてこなくていいよ」
「あぁッ!もうッ!ちょっと失礼するよ!」

楢橋が俺の正面に回ると
背伸びをしながら抱き付くように
首に手を回す。

「キスするから目を閉じて!」
「おい!何なんだよ!」

楢橋が一方的に唇を重ねてきた。

この時俺は楢橋の指示に従えば良かったんだ。

俺の視界に映ったのは
理佳と明らかに年上の男が
恋人同士のように振る舞っている姿。

そして……理佳と目が合った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ