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理佳のトリセツ~愛あるセックスは智也だけ~

第14章 智也の事情~専門学校②~

唇を放さず目を閉じると楢橋の腰に手を回した。

早く……早く通りすぎてくれと願った。

俺だけだった。

永遠だと思っていたのは。

理佳には別の相手が存在していた。

楢橋から唇を放した。

「智也くん……何も見てないよね?」
「……あぁ。何も」

楢橋の気遣いと優しさに付き合う。

「良かった……へへ……」

その発言で見せたくない事実が
あったということがバレバレである。

「ありがとな」

楢橋の機転に礼をする。

「えぇ?キスしちゃったこと?」
「そうだよ」

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